2018年2月学習ポイント


今回は、スピリチュアリズムの思想体系Ⅰの人生観を学びました。

多くの人が、「何のために、なぜ、自分は生まれてきたのか」「どのような生き方をすれば良いのか」「幸せな人生とはどのようなものなのか」と考えながら生活をしています。
人々の求める幸せな生き方とはどのようなものなのでしょうか。
現在の地上人の多くは、「死後の世界はない、人生とは死を迎えるまでの期間」と考えています。その限られた人生をできるだけ楽しく、喜びと快楽を味わおうとします。自分のやりたいことをしないと損と考える人もいます。そうした人たちにとっての幸せとは、「物の豊さ(金とモノの追求の人生)」です。あるいは、「心の豊さ(精神的な満足を求める人生)」と言う人もいます。漠然と「心の豊さ」が大切だと考えていますが、「心の豊さ」とは何かがはっきりとわからず、結局は、肉体本能に支配され、本能的快楽を求める人生となっていくことになります。

死後の世界(霊界)についての正しい知識がなかったために、これまで人類は、地上での生き方を霊的観点から考えることができませんでした。「霊的無知」ゆえに「物質的価値観」に流されてしまいました。


●初期スピリチュアリズムの人生観

一般の人にとっての人生とは、死ぬまでの期間の地上人生を指していために、唯物主義・物質的世界観・物質的人生観となっていましたが、19世紀半ばのスピリチュアリズムの心霊研究によって、死後の世界(霊界)があること、霊界の事実をリアルに伝えることによって、それまでの物質的視野に立った人生観、間違った宗教の教義に基づく人生観を否定しました。霊的事実に基づく“霊的人生観”ができました。

〈初期スピリチュアリズムの人生観のポイント〉

  • ① 死後にも地上世界と同じように人生は続く
  • ② 霊界での生活――食・睡眠・住まい・衣類は不要。金に価値なし
  • ③ 物質的利益追求のみに人生を費やすことは間違い

 

 

 

●シルバーバーチの人生観

スピリチュアリズムの人生観は、『シルバーバーチの霊訓』の登場によって一段と高められ、さらに独自性が加わり、画期的な内容となりました。
シルバーバーチが人生について語るとき、常に「霊的成長」を強調しています。「人間にとって最も重要なもの・最も価値あるものとは霊的成長である」――地上人生の意味と意義を霊的成長至上主義に基づき、霊的観点から明らかにして“霊的人生観”を完成しました。

〈シルバーバーチの人生観のポイント〉

  • ① 地上人生の正しい位置づけ  霊界人生>地上人生
  •    霊界人生こそ本来の人生。地上人生とは一時の仮の人生。

     

    「物的身体に宿っている皆さんはどうしても地上生活のことだけを念頭におかれます。私たち地上を去った者は皆さんの永遠の生命を念頭に置いて、それをホンの一時期のものとして位置づけます」

    『霊性進化の道しるべ』(スピリチュアリズム普及会) P.138

     

    ※引用についてはスピリチュアリズム普及会の許可を得ています

     

  • ② 地上人生の目的――霊界での生活のための準備をする(基本的な霊的成長
  •   地上人生は霊界での生活に向けての準備期間

      地上人生は永遠の霊的成長の歩みの中で基本的な霊的成長を達成することを   目的としている

     

    「地上世界はある人にとっては託児所であり、ある人にとっては学校であり、ある人にとってはトレーニングセンターです。いろいろな事態に直面し、それを克服しようと四苦八苦するところに意義があるのです」         

                『シルバーバーチの新たなる啓示』(ハート出版)P.69

     

    「欠点に気づいてそれを直し、過ちを犯してそこから教訓を学び、そうやって少しずつ内部の神性を開発していく、それが地上生活のそもそもの目的で。」
               『シルバーバーチの新たなる啓示』(ハート出版)P.112

     

     

  • ③ 霊界に持っていけるのは霊的・精神的なもの、魂の成長(霊性)が最も重要
  •  
  • ④ 地上人生における最も価値あるもの――霊的成長(霊的価値観の確立)
  •  霊的成長ができたがどうかが人生の価値を決定する

     霊的成長できた人生=人間としても最高の地上人生

     他人の霊的成長のために真理普及に携わることは最高の利他愛であり、最高の地 上人生を歩んでいるということ

     

     

    ⑤ 霊的成長――“霊主肉従”“利他愛の実践”“苦しみの体験”を通してなされる
  •   実践なしで成長することはない

     

  • ⑥ 地上人生には必ず苦しみや困難の体験が発生、“苦しみの体験”を通して霊的成長 が促され
  •   苦しみや困難のない地上人生を歩む人はいない(苦難の摂理・苦難の人生観)

     

  • ⑦ 生まれる前から、自分の人生を自分自身で選んでいる

  • ⑧ すべての人間に一人の守護霊がいて、守護霊の指導のもとで霊的成長の道を歩む
  •   一瞬の休みもなく、見守り指導していくれている

     

     

  • ⑨ 死後自分自身の人生を振り返り、地上人生を自分で評価する
  •   自分のエゴによって、霊的成長のチャンスを逃してしまっていたら、後悔する  ようになる
      スピリチュアリズムのために全人類のために、地上人生を奉仕に費やしたな   ら、霊界では大きな喜びとなって返ってくる

  •  


 


「人間は何のために生きているのか?」それは霊的成長をなすこととシルバーバーチがはっきりと示してくれました。人間が地上に誕生するのは、霊的成長ため以外にはないと述べ、地上人生の目的のすべては霊的成長のためにあると繰り返し伝えてくれました。

死後に続く本来の霊界での生活を含めてこの地上生活を見てみると、今生活している地上生活は、永遠の霊界生活に比べてホンの一時のことですが、たいへん重要な意味がありました。

地上世界は、「本来の住処である霊界での生活への準備をする場所」、「霊的成長をするための訓練場」として神が造られた場所です。霊的成長は主に苦しみの体験を通して促されます。地上世界における厳しい訓練を通して、霊界への準備をするようになります。そうした苦しみなどの体験は地上に誕生する前に自らが願いでて選んできているもので、自らの霊的成長に相応しいものでした。そして常に守護霊の導きがあり、背後には神の大きな愛があります。

肉体をまとい、物質世界に誕生するとそうした自分が願い出たことを思い出すことができませんが、死んで霊界に戻ると鮮明に思い出すようになります。霊界に戻った時に順調に霊的成長の歩みをなすためにはこの地上生活の間に最低限の霊的成長をなさなければなりません。しかし、多くの人が霊的なことを知らず必要最低限の霊的成長をなすことができずにいるのが今の地上の現状です。

シルバーバーチの伝えてくれた霊的人生観のもと歩めることに感謝し、一人でも多くの人がシルバーバーチの霊訓を手にすることができるように願います。