2019年8月学習ポイント

2019年 8月

(参考リンク)
〈スピリチュアリズム普及会〉>スピリチュアリズムとは>スピリチュアリズムの思想[Ⅱ]>3.人間の霊的成長を決定するさまざまな摂理と永遠の霊性進化の道
〈関西シルバーバーチ読書会〉2018年9月の学習のポイント
〈関西シルバーバーチ読書会〉2018年10月の学習のポイント
〈関西シルバーバーチ読書会〉2018年11月の学習のポイント

 

スピリチュアリズムの思想体系2「摂理観」②

 今回は「摂理観」の3回目で、人間にとって最も大切な霊的成長に関する摂理について学習しました。
 私たち人間は、永遠の霊性進化の道を歩む宿命をもった霊的存在です。神は人間を霊的成長させるために創造されました。今、私たちが地上人生を歩んでいるのも、すべて霊的成長のためです。


●人間の霊的成長に関するさまざまな摂理(法則)
         ――さまざまな摂理の働きの中で霊的成長が達成

①永遠の霊的成長の法則
②霊優位(霊主肉従)の法則
③利他性の法則
④自由意思の法則
⑤因果(カルマ)の法則
⑥償い(カルマ清算)の法則
⑦自己責任の法則
⑧代価の法則(自己犠牲の法則)
⑨両極性(対照)の法則

・人間にとって最も重要な霊的成長は、さまざまな神の摂理の支配のもとでなされる
・「永遠の霊的成長」という大枠となる重要な摂理の内側に、霊的成長に関係したさまざまな摂理が存在する。それらが絶妙に関わり合いを持つ中で、最終的に霊的成長という大目的が達成されるようになっている


①永遠の霊的進化の法則(永遠の霊的成長の摂理)               

・大霊の分霊として個別性を与えられた人間は、永遠に進化向上して大霊に接近していくように定められている ⇒ 「永遠の霊的進化の法則」

 終わりのない霊的進化の歩みで、この進化のプロセスは、地上人生だけでなく、死後 霊界に言ってからも永遠に続く。どこまで行っても進化の連続

・終わりのない永遠の進化のプロセスが続く(永遠の進化の果てに、大霊と融合一体化(ニルバーナ)することはない)
 進化の暁にはニルバーナに至って神と融合・一体化するという古代インド思想は間違い

 いったん個的存在となった人間の霊は、二度と霊の大海に戻ることはない
 “神の分霊”として地上に誕生した人間は霊的進化の道をスタート
 何億年・何十億年、そして永遠に“個”として存在し続ける
 霊的成長すればするほど、個別性はますます輝いていく

 

・人間の霊的成長に関する大枠となる、もっとも重要で総括的な法則
 人間はここからはみ出すことはできない

・もっとも大きい基本的な摂理で、内側に多くの別の摂理を含む
   「永遠の霊的進化の法則」に反する → 霊的成長のプロセスの停滞
   → 摂理に反した苦しみを味わう → 苦しみを通して、霊的成長のプロセスがリセットされる → 再び、霊的成長の道を歩むことができる



②霊優位(霊主肉従)の法則                        


・霊的成長を達成するための条件①――霊優位の努力
  肉体(物質的身体)を持った地上人の場合、霊が物質の壁の中に閉じ込められたままでは霊的成長を達成することはできない → 霊優位の努力が不可欠


・神は霊優位(霊主肉従)の実践を通じて、地上人の霊的成長がなされるように造られた
  ⇒ 「霊優位(霊主肉従)の法則」


・「霊優位(霊主肉従)の摂理」に反した状態=肉優位(肉主霊従)
 ⇒ 霊的成長を妨げる


・地上は基礎的な霊的成長をなすに適した場所
  地上でなければならない体験を積み、基礎的な霊的成長をなす

⇒ 霊優位(霊主肉従)の状態を確立しようとすると、心の中での激しい葛藤が生じる
⇒ 地上では肉体を持っているためにさまざまな困難がともなうが、それが精神力を養い、霊的成長を促すことになる
⇒ 意識的に霊的要素を心の中心に据えようと努力していくことが非常に大切
⇒ 「霊主肉従の闘い」による苦しみを体験することは結果的に大きな霊的成長がもたらされる


「人間には霊がある、あるいは魂があると信じている人でも、実在は肉体であって霊はその付属物であるかのように理解している人がいます。本当は霊が主体であり肉体が従属物なのです。つまり真のあなたは霊なのです。生命そのものであり、神性を有し、永遠なる存在なのです。
 肉体は霊がその機能を行使できるように出来あがっております。その形体としての存在はほんの一時的なものです。用事が済めば崩壊してしまいます。が、その誕生の時に宿った霊、これが大事なのです。その辺の理解ができた時こそあなたの内部の神性が目を覚ましたことになります。肉体的束縛を突き破ったのです。魂の芽が出はじめたのです。ようやく暗闇の世界から光明の世界へと出て来たのです。あとは、あなたの手入れ次第で美しさと豊かさを増していくことになります」


      『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社)P.33/L9~P.34/L4

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。




③利他性(利他愛)の法則                         

・霊的成長を達成するための条件②――利他的行為の実践
・神は人間が利他愛の実践を通じて、霊的成長するように造られた 
 ⇒ 「利他性の摂理」
・利他性は宇宙を支配する摂理であり、宇宙の万物の存在形式になっている
  神の造られたすべての被造物・被造世界は、利他的相互関係の中でお互いが共存するように造られている
・人間の霊的成長 = 「利他性の法則」によって達成される
  霊優位の状態でない限り、“利他愛の実践”はできない
 「霊優位の法則」と「利他愛の法則」は連動関係にあり、その結果、霊的成長が達成される 
・「利他性の摂理」に反するのが“利己性”(霊的成長を妨げたり停滞させたりする)

  • 利他性(利他愛)の実践 → 霊的成長
  • 利己愛の行為      → 霊的成長を妨げる


「霊的成長は、思いやりの心、寛容の精神、同情心、愛、無私の行為、そして仕事を立派に仕上げることを通して得られます。言いかえれば、内部の神性が日常生活において発現されてはじめて成長するのです」

               『霊的新時代の到来』(普及会)P.76/L6~L10

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。


「愛の最高の表現は己を思わず、報酬を求めず、温かさすら伴なわずに、全てのものを愛することができることです。その段階に至った時は神の働きと同じです。なぜなら自我を完全に滅却しているからです。
 愛は人のために尽くし、人を支え、人を慰めんと欲します。愛は慈悲、同情、親切、優しさとなって表現されます。愛はまた、滅私と犠牲の行為となって現れます」

         『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社) P.146/L1~L5

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。

 

④自由意志の法則                              

・神は人間が自らの判断と意志に基づいて、霊的成長を達成するように造られた


・神は人間に、自由意志を与え、法則を無視したり反逆して、霊的成長を妨げたり停滞させる可能性も与えた(人間は、霊的成長のための道を選択することも、反対に霊的成長に反する道を選択することもできる) 
⇒ 「自由意志の法則」


・神は人間のみに自由意志を与えた
  人間を自分の霊的子どもとして愛の対象として創造された
  子どもである人間が、自らの努力によって霊的成長という大切な宝を手にして幸福を達成するようにと願われた

神は私たち人間だけに個別的な霊を与えてくださり、分霊である人間をロボットとして造られたのではない

人間は自らの意志で霊的成長の方向を選択し自分自身の責任に置いて霊的進化の道を歩む

・人間に与えられた自由――制限つきの自由、無制限の自由ではない
  一定の摂理の枠内における自由(人間の勝手な自由行動によって、神の決められた摂理そのものが崩壊させられたり、人間の住処として準備した地上世界が崩壊したりすることがないような仕組みも同時に設けられている)


・自由意志によって摂理に反した行為を選択 → 苦しみが自動的に発生
  最終的に人間は摂理にそった道を歩むようになっている
  一時的に少し遠回りするようなことがあっても、結果的には霊的成長の道を歩み続けるようになっている

神はすべての人間が必ず霊的成長の道を歩むように摂理を造ってくださっている
苦しみによって、また神の摂理の方へ向くことができる

 

「すべての人間に自由意志が与えられています。ただしそれは、大霊が定めた摂理の範囲内で行使しなければなりません。摂理は大霊の愛から造られたものであり、子供たちのすべてを平等に支配しています。それを変えることは誰にもできません。あなた方は、摂理の範囲内において自由であるということです」

      『シルバーバーチの教え(下)』(普及会)P.125/LB2~P.126/L2

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。

 

⑤因果(カルマ)の法則…原因と結果の法則」「カルマの法則」「罪と罰の法則」  


・神が造られた世界では、すべてが原因と結果の機械的連鎖関係の中で存在している
  原因と結果の関係が、例外なく機械的に展開していく ⇒ 「因果の法則」


・正しい原因からはよい結果が、悪い結果からは悪い結果が生じる
  摂理に一致した行為・生き方=正しい原因(プラスのカルマ)
     → 良い結果(霊的成長・幸福・喜び)
  摂理に反した行為・生き方=悪い原因(マイナスのカルマ)
     → 悪い結果(霊的成長の阻害・不幸・苦しみ)


・人間の霊的成長のプロセス――「因果の法則」に基づいてなされる


・「因果の法則」は、死後の世界でも適応され、地上世界と霊界をまたいでも適用される
 地上人生で罪(摂理違反)を犯す 
 → 死後それが霊界で悪いカルマとして苦しみをもたらす      
 ※前世の罪が、再生時にもたらされることもある
  

「地上人生で起きるすべてのことは、いつの日にか必ず帳尻が合うようになっています。いつかは自分で天秤を手にして、バランスを調節する日がまいります。あなた方は、自分が蒔いた種を自分で刈り取るという自然法則から逃れることはできません」

         『シルバーバーチの教え(下)』(普及会) P.117/L3~L5

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。      

 

⑥償いの法則(カルマ清算の法則)                   

・摂理に反した行為や生き方 → 苦しみ・不幸などの悪い結果(「因果の法則」)
   「苦しみ」=罪(摂理違反)の償い・罪の清算プロセスになっている
               ⇒ 「償い(苦しみによるカルマ清算)の法則」
  (作った負のカルマは償いの法則によって清算することができる)


・摂理違反に相当する苦しみの体験を通じて、罪(摂理違反)が償われ、霊的成長の足かせが取り除かれ、霊的成長の歩みがリセットされる
苦しみを味わうことで反省し、罪を償えばまた霊的成長の歩みに戻ることができる

・償いのプロセスそのものは当人にとって苦しみ
 広い目で見ると、霊的成長の道がリセットされる“救いのプロセス”になっている
(苦しみの体験はありがたいもの)
 摂理に反した行為 ⇒ 悪い結果(相応の苦しみを味わう)霊的成長停滞
  
・カルマによって自分に発生した苦しみを甘受し、霊的成長のために
“よいこと”“ありがたいこと”として受け入れること
 = 最も賢明な生き方
 = 信仰的な受け止め方 ⇒ 苦しみは自分に必要だから起きてくる

 


⑦自己責任の法則 (自己救済の法則)                   

・因果の法則に基づく悪い結果は、すべて本人が引き起こした結果 
   自分自身の責任において償いをしなければならない
   神仏にすがって救いを求めて罪を許してもらうことはできない
   自分で作った原因は自分で取り除き、自分で自分を救う
 


⑧代価の法則(自己犠牲の法則)                      

・人間の霊的成長は利他愛の実践を通してなされるが、その際、大きな自己犠牲を払えば払うほどいっそう霊的成長が促される ⇒ 「代価の法則」自己犠牲の法則)」
・「代価の法則」――利他愛の程度を決める基準となる法則
   自己犠牲が大きければ大きいほど、利他愛が深いということ
・「代価の法則」は、「利他愛の法則」を強化する法則になっている。

 


⑨両極性の法則(相対性の法則・対照性の法則・光と陰の法則)          

・地上世界は、光と闇、喜びと悲しみ、愛と憎しみ、利他性と利己性、晴天と嵐、健康と病気といった対照的(両極的)な要素から成立している


・地上世界では人間は、両極(対照)的な体験を通して、霊的成長のプロセスを歩むようになっている ⇒ 「両極性(対照性)の法則」


・「両極性の法則」は、「相対性の法則」「対照性の法則」「光と陰の法則」とも呼ばれる


・両極の体験 →  霊的覚醒がもたらされる 
          真理の理解が深められる
          霊的成長が促される
  ⇒ 地上人生両極的体験を通して霊的成長プロセスを歩む
   霊界にはない、地上世界ならではの霊的成長のプロセス


・「両極性の法則」に照らしてみると、摂理違反(罪)から発した苦しみ(罰)の体験にも霊的成長を促す意味があることになる
    苦しみの体験を通じて、霊的覚醒がなされ、霊的成長が促される
 

 

「平穏の有難さが分かるのは嵐の中においてこそです。晴天の気持ちよさが分かるのは雨の日があるからです。このようにすべてが両極の原理で成り立っているのです。もしも全体が光ばかりだったら、光の有難さは分かりません。そうした違いが分かり自然の摂理の素晴らしさが分かるのは、そのコントラスト、比較対照の原理のお陰です。
 そこで苦しみがあるのです。苦しみの中において霊性が目を覚まし、その結果として治病能力が開発され、自分のもとを訪れる人の苦しみも分かるのです」

         『シルバーバーチの霊訓(11)』(潮文社) P.64/L3~L8

 

無限の可能性を秘めた魂の潜在能力が、困難もなく、陰も悲しみも悩みも悲惨さもなしに発現すると思われますか。発現するはずもありません。
 悲哀の極みをなめ尽くして初めて、魂の奥底からの喜びが味わえるのです。生命の階段を低く下りるほど、それだけ高く上がれるのです。地上人生の陰と思える体験を重ねるほど,日向の喜びがひとしお身に沁みるようになるのです

      『シルバーバーチの教え(上)』(普及会)P.109/LB2~P.110/L4

※引用はスピリチュアリズム普及会の許可を得てます。

 

 本来の霊的成長は「利他愛の法則」によってなされていきますが、地上世界では愛と憎しみ、絶望と希望、喜びと悲しみ、光と闇など対照的なものがあり、そうした体験を通して人間は霊的成長の道を歩みます。苦しいことや思い通りにいかないことがある中でも、「さて、どうするか」と気持ちを前向きにすることが大切です。苦しみや悲しみに押しつぶされそうで、すぐに霊的視野に切り替えることが困難な時こそ、真理を何度も思い起こす努力が必要です。霊的成長のために必要なありがたいものと心の姿勢が整うと、困難に向き合う力も湧き出てきてきます。また前向きな姿勢には、霊界の霊たちもその気持ちをさらにいっそう膨らましてくださいます。

 神が造ってくださった「永遠の霊的成長」の法則の奥深さは計り知れませんが、神は誰一人として忘れることなく、すべての人間に等しく霊的成長のチャンスが与えてくださいました。一人ひとりが自分の力で霊的成長できる仕組みを完璧に整えてくださっています。

 神の願いを心にして、与えられた神性を少しでも多く発揮できるように努めていきましょう。


 

 

参加された方の感想



霊的成長に関する摂理を学ばせていただき、ありがとうございました。摂理の機械的な働き、高度で落ち度のない精妙なる働きを知っていくほど、私達人間は、大霊の子として霊的性成長(進化)を遂げて、大霊からの神性を発揮していきたいとの思いと、神性が与えられていることに感動します。地上の苦しみの体験こそ、自身の霊性進化・成長に大きく関わっていうことを知れば知るほど、このシルバーバーチの霊訓の読書会に導かれたありがたさを実感させていだだけます。終わりのシルバーバーチの言葉の中に「無始無終に存在し給う大霊よ。わたしどもは、あなたをいっそう深く理解し、あなたの摂理をいっそう広く生活の中で実践することによって、わたしども子等の一人一人に内在するあなたの神性の豊かさと美しさをよりいっそう顕現することになりますように」との祈りの一文はシルバーバーチ霊の皆様へ神の摂理をお届けしたいという深い愛情からの祈りを感じさせていただきました。