2018年4月学習ポイント


シルバーバーチは徹底した霊的視点から、「人生観」に関する答えを示してくれました。今回は、シルバーバーチの人生観に関連するテーマである、「善悪観・幸福観・運命観」について学習をしました。


●シルバーバーチの善悪観 

・「神の摂理」に善悪の基準をおく
・神の摂理である「霊的成長至上主義」に基づいて画期的な善悪観をもたらす

善     …… 摂理に一致した行為 (霊的成長を促すこと)
悪(未熟)…… 摂理に反した行為  (霊的成長を妨げること)


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  • “善”の行為(正しい生き方)霊的成長のための具体的内容
  • ①「霊優位の生き方(物欲にとらわれない霊主肉従の生き方)」
  • ②「利他愛の実践」
  • ③「苦しみの甘受」
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  • “悪(未熟)”の行為(間違った生き方)の内容
  • ①「物欲・肉欲を追求する肉主霊従の生き方」
  • ②「利己的・自己中心的な生き方」
  • ③「苦しみを避ける生き方」
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・“善”と“悪”は、霊的成長のプロセスにおける相対的な状態

  善人・悪人という区別は霊的観点から見れば、常に相対的なもの
  善と悪は対立する横の関係ではなく、霊的成長のプロセスにおいて現れる相対的状  態のこと
  今は“悪”と現れているものも、霊的成長にともなって“善”に変化していく
  地上人誰もが、善と悪の両方の要素を併せ持っている 

 

・“善”と“悪”は、相対的な状態を表現している言葉にすぎない―「両極性の法則」

・地上人は、“善”と“悪”の両方を体験する中で霊的成長をなしていく

・人間には善悪を指し示すモニターが備わっている―良心の声


「生命には両極があるということをまず認識して下さい。作用があれば反作用があります。光があれば闇があり、日の当たる場所があれば日陰があります。戦争があれば平和があり、善があれば悪があるといった具合です。硬貨の裏と表といってもよいでしょう。
物理学でも作用と反作用は同じであり、かつ正反対であるとしています。悪は善の倒錯であり、憎しみは愛の倒錯です。本来は善に換えられる同じエネルギーだということです。
日向ばかりにいては光の何たるかは分かりません。死があるから生を意識できるのです。悲しみがあるから喜びが味わえるのです。病気になってはじめて健康の有難さが分かります。
これを両極性の法則といいます。転んだことのない者は立ち上がるということを知りません。あらゆる性質が本源的には同じものであり、従って低級なものも高級なものになりうることを意味します」

            『シルバーバーチ最後の啓示』P.181/L5~P.182/L3

 

「私は“良心”とは神が与えた“霊的モニター”で、各自が進むべき道を適確に指示するものであると主張します。(中略)自動的に送られてくる良心による最初の指示が、本人の魂にとって最も正しい判断です。問題は、その指示を受けたあとでそれに不満を覚え、他にもっと楽で都合の良い方法はないかと、屁理屈と正当化と弁解を始めることです。しかしモニターによって、すでに最初の正しい指示が出されているのです」

            『シルバーバーチの霊訓(6)』 P.162/L7~P.163/L4

 

●シルバーバーチの幸福観

霊的成長が幸福の本質

・真の幸福感(霊的喜び)とは
「神の愛に触れ、神の愛に包まれたときにこみ上げてくる霊的喜びのこと」
   真の幸福は霊的成長にともなって得られる

・幸福と霊的成長は、一体関係
 人間は永遠に霊的成長の道をたどる存在

・霊界では「霊的成長」を最も重要視
 「霊的成長のためなら、いかなる苦しみを体験してもかまわない」と地上人生への「再生」を願い出る


②苦難は霊的成長を促してくれるありがたいもの

・苦しみ・困難の多い人生は不幸でも不運でもない
・苦しみや困難の原因は、前世も含めたこれまでの人生での「神の摂理への違反(カルマ)」
・カルマがあると、それが原因となって霊的成長が妨げられる
・カルマを償い帳消しにするプロセスが地上人生における苦難の体験


③地上人が“真の幸福”を手にする生き方とは「霊主肉従」の生き方

・人間の霊的成長は、「霊優位(霊主肉従)」の状態でなされる
・「霊中心の生き方」が霊界に行ってから本当の幸福をもたらす

④スピリチュアリズム運動の目的は地球人類全体の“真の幸福(霊的成長)”

⑤全人類の幸福は、一人一人の“霊的覚醒”と“魂の革命”が達成されて初めて実現する

 

●シルバーバーチの運命観―ー苦難の意義

①苦難は前世で作ったカルマを償い清算する
②苦難は地上人の霊的覚醒を促す
③苦難は魂を鍛える
④苦難は愛の心を深くする
⑤苦難は霊界人との絆を深くする

「霊的に見て、あなたにとって何が一番望ましいかは、あなた自身には分かりません。もしかしたら、あなたにとって一番嫌なことが、実はあなたの祈りに対する最高の回答であることもあり得るのです。(中略)あなた方にとって悲劇と思えることが、私どもから見れば幸運と思えることがあり、あなた方にとって幸運と思えることが、私どもから見れば不幸だと思えることもあるのです」

          『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社)P.58/L8~LB1


「あなた方人間にとって苦難はご免こうむりたいところでしょうけど、私たちから見ると、こんなに有難いものはないのです。大失敗をしでかすと皆さんは万事休すと思われるでしょうが、私たちから見ると、新しい人生の出発点と見て喜ぶことがあるのです」                  
         『シルバーバーチ最後の啓示』(ハート出版)P.199/L3~L6


「もしも私の説く真理を聞くことによって楽な人生を送れるようになったとしたら、それは私が神から授かった使命に背いたことになります。私どもは人生の悩みや苦しみを避けて通る方法をお教えしているのではありません。それに敢然と立ち向かい、それを克服し、そしていっそう力強い人間となってくださることが私どもの真の目的なのです」 
          『シルバーバーチの霊訓(1)』(潮文社) P.52/L1~L5


「空は晴れわたり、太陽がさんさんと降りそそぎ、何の苦労もない毎日を送っているようでは、魂は目を覚ましません。困苦と難渋の中でこそ魂は目を覚ますのです」       
          『シルバーバーチ最後の啓示』(ハート出版)P.46/L6~L8


「大切なのは、あなたの精神を穏やかに、冷静に、そして確信に満ちた状態に保つことです。そうすれば、霊の力が必ずやその力を発揮します。正義・善・節度、これを守れば必ずや目的は成就されます。
 もしも辛い思いをするのはもうご免だと思うようになったら――それも人間として私は決して咎めるつもりはありませんが――少なくともあなたの霊的成長はそこで止まります。成長は困難に立ち向かうこと、挑戦を受けとめ、そして克服していくことによってのみ得られるのです」

      『シルバーバーチの新たなる啓示』(ハート出版)P.103/L4~L10



「人生の究極の目的は、地上も死後も、霊性を開発することにあります。物質界に誕生してくるのもそのためです」とシルバーバーチは述べ、私たち人間の存在目的は、霊的成長をなすことであり、霊界でも地上でも霊的成長のために生きていくことを教えてくれました。

地上で体験する苦難は、前世のカルマを解消して霊的成長の歩みをリセットし、霊性が磨かれるありがたいものと言います。苦しい体験も、霊的成長のために必要なことであると「霊的視野」で人生を俯瞰することができたならば、その苦しみは小さなものとなり、与えられた苦しみを真正面から受け止めて、感謝をしつつ、乗り越えていく力が湧き出てきます。

地上で遭遇する苦しみの体験は、再生前に自らの霊的成長のために必要だと選んできた試練です。強い決意を固めて、願い出て、指導霊に認められ、地上人生が始めまったものの、地上に誕生すると、霊的意識が肉体という壁の中に閉じ込められて思い出すことができません。そのために私たち一人ひとりに「守護霊」がついていてくれ、常に寄り添い、「霊的意識」を吹き込み、必要な道を歩めるように導いてくれています。

現実に苦しみ・困難に遭遇した時は、誰もが視野が狭くなり、苦しみに心が占められがちですが、そのような時も、意識的に思い出したり、心を切り替える努力をし、霊的視野が持てるように真理を活用していかねばなりません。

霊界の霊たち(守護霊)という真の理解者の導きを信じ、同じような視野を持てるように、ともに一歩一歩がんばりましょう。